「限りなくさり気ない普段着」 これが今回のテーマです。
本来日本人は,毎日朝から晩まで着物を着て過ごしていたわけで,私のおばあちゃんたちは着物姿しか記憶にありません。特に母方のおばあちゃんは "磯野フネさん" そのもので,どんな時も着物に割烹着でした。
そんな風に毎日着る着物は,何の気負いもなく袖を通して生活の中に溶け込んでいく。でもそんな中でも「今日はこの帯と合わせよう」とか,「帯あげはこれにしよう」とか,日本の女性はいつの時代も,着物の中に自分らしさを表現することを楽しんできたのかもしれません。