0012 あずき桜
この着物折り紙は結構最初の方に一度インスタにアップしたのですが,地味すぎたのか反応が悪すぎたので,リベンジしてみました。
私的には,こういう地味なものを着ると落ち着いた気分になるので,気に入っています。母が残した普段着の着物のほとんどが,こんなかんじの色味だったので余計に…。よほどこの色が好きだったのか,当時の流行だったのか,懐かしい戦後の昭和をはるかにかんじるような気がします。青春時代を戦中・戦後で暮らした母たちは,どんな思いでこんなかんじの着物を着ていたのでしょうか?本当はもっときれいな色味のものが着たかったのでしょうか?
母は比較的恵まれた家に生まれ育った人ですが,そんな家の長女らしく,お人好しで誰にでも優しく与え続けることに疲れることを知らない人でした。最期までそんな人生を過ごし,周りの人から愛され続けた人でした。
この着物は,そんな母をいつも思い出させてくれます。